琉球石灰岩

県産石材等

琉球石灰岩は、今から数万年以上前にサンゴや貝殻などが堆積してできた多孔質の堆積岩です。沖縄では古くから御嶽やグスク、墓、石垣などで使用され、独自の石造文化を形成してきました。サンゴなどの化石模様が織りなす味わい深い肌合いと、象牙色の温かい色合いが特徴です。

琉球石灰岩を知る

瓦屋根で涼しく

植物の種類

 

本部石
古生代の石灰岩で本部・今帰仁地区に分布し、主にコンクリートの骨材として産出されていますが建築用石材としても使用されています。

勝連トラバーチン
沖縄の珊瑚から長い年月を経て生まれた勝連トラバーチンは、固有の色合いで人気もあり建築石材、彫刻用石材、記念碑などとして幅広く使われています。

琉球石灰岩
南西諸島中部から南部にかけて広く分布しています。多くの気孔を含んでおり、大量の地下水を浸透させる性質があります。

琉球石灰岩

石の表情

表面仕上げの違いによって石の表情は大きく変化します。また、用途に適した表面仕上げと吸水防止等の二次処理を組み合わせる事で、現在建築の様々な要望に応える汎用性の高い石材となります。

壁面緑化の基本

風合いの変化を愉しむ

風合いの変化を愉しむ

 

琉球石灰岩は非常に吸水性が高い石材であり、雨に晒される場所では表面に苔等が育成し、石材の表情が変化します。苔が育成することにより、自然石としての重みや風情が出て、その特徴を生かした使い方もあります。なお、雨に濡れない場所の外壁であれば、この変化はありません。