平成27年度の取り組み

目的

地域景観リーダーは、景観地区指定等の地域側のキーマンになるばかりでなく、景観まちづくりの中心的な役割を担う可能性があります。また、今後、各自治体が風景づくりを進める上で、シンポジウムや協議会への参加などの可能性が考えられます。そのため、風景づくりの地域景観リーダーのネットワーク構築を図ることを目的とします。

第1回研修会:県内先進地事例研修

平成27年8月23日(日)

時間 10:30~11:30
場所 名護市勝山集落
内容 「山々」と「シークヮーサー」や「山羊」の3つの宝で集落全体のムラ興し

人口減少に歯止めをかけるため、近隣から多くの人が訪れる山や自然、集落で昔から重要な換金作物であるシークヮーサー、集落の人から愛されていた山羊を活かすことにより活性化を図っているという説明を受けました。

名護市勝山集落

時間 12:00~13:00
場所 名護城公園内ビジターセンター
内容 新しい形での指定管理のあり方

平成27年度からは、指定管理者と(株)ジザイカンパニーが共同で運営する名護城公園ビジターセンターがオープンしています。今後は新しい情報発信を行うことで、来園者を増加させて来館者を増やします。来館者の増加が売上の増加を生み出し、サービスの向上につながることで新たな情報発信を行うことができます。このサイクルを回すことで、来園の増加を目指しているという説明を受けました。

名護城公園内ビジターセンター

時間 13:30~14:30
場所 津嘉山酒造所
内容 伝統的赤瓦家屋の泡盛製造工場の木造骨組みの見学

重要文化財に指定された津嘉山酒造所ですが、老朽化が進んでいたため、現在は修復工事を行っています。現在解体中ですが、今だからわかる木造の建物の様子を見学しました。

津嘉山酒造所

県外先進地事例研修

平成27年10月06日(火)~08日(木)

目的 地域景観リーダー県外研修は、見識を広め当地で活動する方々から直接意見を聞き、これからの活動へ参考にすると共に、リーダーとして住民や行政、その他団体との関わり方、各地区で進めて行くことができるような事例や考え方を学びました。

静岡県下田市:下田市役所による講義、ハンギングバスケットの取組のヒアリング、下田市内のまち歩き 東京都国分寺市:高木町自治会へのヒアリング、高木町のまち歩き
滋賀県長浜市北国街道:「黒壁スクエア」視察
石川県加賀市 大聖寺:「NPO法人歴町センター大聖寺」へのヒアリング

県外先進地事例研修

第2回研修会

平成27年11月08日(日)

時間 9:00~12:00
場所 沖縄建築会館
内容 風景づくりのための参加の場づくり~対話の場の作り方と進め方~

NPO法人まちなか研究所わくわくの宮道氏による講義により、まちづくりの参加者が、ワークショップやまち歩き等にどのような問題があるのか意見の抽出を行いながら、住民参加のまちづくりの必要性について学びました。

第2回研修会

第3回研修会

平成27年11月08日(日)

時間 9:30~12:30
場所 沖縄建築会館
内容 なんじょう市民大学の活動事例から自分の地域の景観づくりに何が活かせるか考える
各地の現状と課題を整理し、受講生同士で相談しながら解決のヒントを得る

なんじょう地域デザインセンターの秋本氏と赤嶺氏による、なんじょう市民大学の取組とまちづくりへの展望を講義してもらった後に、各地区の課題を話合いながら地域リーダーの話し合いの場づくりのきっかけになりました。

第3回研修会

第4回研修会:6地区実地事例確認研修

平成28年3月6日(日)

時間 08:30~17:00

6地区の実地研修が終了したあとに、各地区の実地研修の成果の確認とともに、リーダー同士の意見交換会を行いました。他の地区の状況を直接目で見て確認することで、刺激を受け、今後の取組の参考になったようでした。

第4回研修会:6地区実地事例確認研修

今後の展望

県内外の先進地の視察や基礎研修を通して、風景づくりに関する知識や意識の向上が図られ、またリーダーとしての自覚が芽生えました。今後は風景づくりに関する地域の意見の取りまとめや地域美化活動、景観維持技術の習得に積極的に推進できる人材を育成することが必要となります。

そのためには、様々な地区の課題や取組方等の情報交換ができるように、各地区のリーダー同士のネットワークづくりを推進するとともに、自主的に地域景観活動が行える場づくりに取り組んでいく必要があります。