浜比嘉地区(うるま市)

~旧正月を迎える「フラワーサイン」制作・設置 浜比嘉島入口への「立て看板」設計~

島の入り口の景観

地区の概要

浜比嘉島は、琉球開闢神話の祖神であるアマミキヨ、シネリキヨが祀られているシルミチュー霊場があるなど、「神の住む島」として歴史・生活文化に富んだ地区です。
平成29年10月に「勝連浜比嘉景観地区」に指定され、景観地区の運用が開始されました。
条例により、赤瓦を用いた家屋への助成が行われていますが、住民の高齢化や法令等により、サンゴの砂を敷いた道等、景観に関する伝統が失われつつあります。

地区の特徴

地区の良好な景観として、赤瓦や石垣などの伝統的な集落景観や、眺望景観、自然景観、歴史景観などがあります。

赤瓦や石垣などの伝統的な集落景観

ワークショップ等の活動

実地研修の内容

実地研修(1)【サイン架台の制作と現地据え付け】

実地研修(2)【フラワーポット設置による絵文字の制作、フラワーサインの完成】

実地研修(3)【看板設計の実施】

昨年度の最終図案を基に看板の設計を建築事務所へ依頼し、道路占用許可申請書に関する資料として図面を作製しました。これにより、来年度に看板の製作・設置が実施できることとなりました。
設計にあたっては、設計者がうるま市と地域景観リーダーと調整の上、図面を作製しました。看板の基本的なデザインは、概ね左図の昨年度作製した最終デザインの通りですが、予算を縮小するため、またサポーター自らが手作りできるものとするために、鉄製から木材仕様の看板に変更しています。

今回の実地研修を通して

島入り口へのフラワーサイン「亥 いい正月でーびる」は、自ずと来島する人々の目につくことから、地域では大きな話題となりました。
フラワーサインの設置により、負の景観ともいえた営業用看板が目立たなくなり、景観的に良好なものとなりました。
4月7日(日)あやはし海中ロードレース大会で浜比嘉島入口がハーフマラソン折り返し地点となることから、浜・比嘉両区の地域景観リーダーとサポーターは、レースに合わせてフラワーサインで新たな花文字づくりを計画しています。
そのため、今後の浜比嘉地区の風景づくりに対する取り組みに期待できます。